ウクライナから避難してきた10歳の女の子が、岐阜県各務原市の小学校に16日初めて登校しました。


日本で暮らす姉の家族を頼り、ウクライナ東部のクラマトルスクから娘2人と母を連れて岐阜県各務原市に避難してきたナタリア・マリッチさん(32)。16日、長女のエヴァさん(10)が日本の小学校に初登校する日を迎えました。

ランドセルは日本語教室の先生の家族が使ったものを譲り受けましたが、給食袋などはエヴァさんが選びました。


(エヴァさんの伯母 スビトラーナさん)
「やっぱりピンクが好き」


言葉の壁がある中、日本の小学校になじめるのか、エヴァさんも不安な様子。生後11か月のときから付けているというピアスも日本の学校のルールに従って外しました。


(エヴァさんの母 ナタリアさん)
「エヴァは、すごく優しい子だけど、なかなか『ごめんなさい』が言えないので心配」


小学校へは歩いて15分ほどで到着。


校長先生から教科書を受け取ると迎えに来たクラスメイトと一緒に教室へ。


(エヴァさん:4月28日取材)
「こんにちは。私はエヴァ・マリッチです」


家で日本語での自己紹介を練習してきたエヴァさん。


(エヴァさん)
「私の名前はエヴァ・マリッチです。ウクライナから来ました。絵を描くことと算数が好きです。よろしくお願いします」


クラスメイトの前でしっかりと日本語で挨拶し、学校生活をスタートさせました。


(エヴァさんの母 ナタリアさん)
「学校に通って、普通の日本の生活の思い出ができるといい」


5時間目の授業は、体育。6月の参観日で保護者に披露するダンスを練習します。初めてのダンスですが、エヴァさんは、元気いっぱいに踊りだしました。そのうち、エヴァさんの周りにクラスメイトが…。


(クラスメイト)
「(エヴァちゃんが)日本に来て楽しそうに過ごしているのが嬉しい。昼休みとかに国語の勉強を教えたい」


その後も、タブレット端末で日本語の勉強アプリの使い方を習ったり、校長先生から、学校生活に関する言葉を教えてもらいました。


(各務小学校 松原里佳・校長)
「給食は全部食べることができたみたいですし、休み時間も友達と一緒に遊んでいたと聞いて、よかった。きっかけはどうであれ、せっかくいい出会いができたので子ども同士も、いろんなことを学びあえるといいなと思っている」


登校初日から盛りだくさんの授業でしたが、先生から花丸をもらったエヴァさん。大人たちの心配をよそに学校生活の一歩を踏み出しました。


(エヴァさん)
「算数は“やり方”が違って不安だったけれど、全てすごく楽しかった」