日替わり打線が続いた
それでも、オープン戦を通して活躍したドラフト7位ルーキーの福永裕基選手がセカンド、昨季の後半に成長を見せた龍空選手がショート、そして、新外国人選手のアリスティデス・アキーノ選手が「4番」でライト、この開幕戦の布陣は、十分に期待を持てるものだった。
開幕の讀賣ジャイアンツ戦、9回表に再逆転して勝った時は「今年のドラゴンズは違うぞ!」と歓喜したものだ。
しかし、その後、打線から快音が聞かれなくなった。
無得点だったのは早くも6試合。
それに呼応するかのように、ベンチは毎試合のように打順を入れ替えてきた。
開幕3戦目にして、大島洋平選手とダヤン・ビシエド選手がスタメンを外れことにも驚いた。
アキーノ選手も5試合終えたところで「4番」を外れて、ビシエド選手が入った。
さらに次の試合では、3年ぶりにチームに復帰したソイロ・アルモンテ選手が「4番」に入った。
新戦力のオルランド・カリステ選手含めて、外国人選手ばかりのクリーンアップも登場した。
しかし、いずれも決め手がなく、打線の日替わりが続く。
「臨機応変」は分かるが、いまだ2023年ドラゴンズ打線の「スタンダード」を見せてもらっていない。

ミス多ければ勝てるはずなし
立浪監督は2年目の抱負として「しっかりとした野球をやる」と語っていた。しかし、その大切なベースとなるはずの“守り”にミスが多すぎる。
ここまで17試合で、失策数は13、リーグ最多どころか12球団でも最多である。
特に、外野に入るアキーノ選手の守備には、何度「あっ!」と叫ばされたことか。
打球をグラブに当てての落球は論外。
もちろん本人も一生懸命プレーをして、守備練習に力を入れているはずだ。
しかし、プロ野球は“結果”である。入場料を払って球場にやって来るファンに見せるものは“プロの技”であるはず。
この他の野手にもエラーが多く、また、記録に残らないミスも目立つ。
開幕直後という時期だけに、シーズンオフから春季キャンプ、一体どんな練習をしてきたのか、とファンとしては嘆きたくもなる。
