SNSトラブルと難病…家族と乗り越えた「福の開幕」

23年4月、葉桜になり始めたころ、ようやく福投手の実戦登板、「福の開幕」がやってきました。

実戦のマウンドでは思った以上にスピードが出ました。
福投手を近くで見てきたコーチは…

(中日 浅尾拓也二軍担当コーチ)
「思った以上に球速が出ていてビックリしたと伝えたら、本人が一番ビックリしていました」
マウンドに上がった福投手。首からさげた何かを握りしめていました。

(中日ドラゴンズ 福投手)
「結婚指輪とネックレスです」

結婚前に妻からプレゼントされたネックレスと、結婚指輪。
登板前に握りしめるのが福投手のルーティンです。
(記者)
「きょうは長かった?」
(中日ドラゴンズ 福投手)
「長かったですね。今日は長かった。普段あまり考えない娘がどうのこうのとか」

まずは一歩、わずかに一歩。踏み出し始めた福投手。
ファンの待つ一軍のマウンドへ、家族と共に向かいます。