ウクライナ侵攻でロシア産の木材は輸入禁止です。このため、国内の原木の争奪戦が起き、値段が高騰しています。

三重県尾鷲市で、次々と切り出されているのは国産材=『尾鷲ヒノキ』です。こまかく均一な年輪が特徴で、その確かな強度から、日本の木材家屋の建築には欠かせないものとなってきましたが…


(森林組合おわせ 加工場 塩﨑弘亨所長)
「原木の価格が高騰していて、なかなか調達が難しい」

新型コロナによる、世界的なウッドショックで、木材の輸入量がそもそも減少している中、4月19日からは経済制裁の一環として、ロシア産の木材が輸入禁止になりました。

このため国産・尾鷲ヒノキの原木価格が、1年前に比べて2倍から3倍に高騰していると言います。



(森林組合おわせ 加工場 塩﨑弘亨所長)
「材料の取り合いというか、発注のほうも『ないでしょうか?』と問い合わせをいただいている」

一見、国内林業に好景気がやってきたようにも思えますが、こんな懸念が…

(森林組合おわせ 加工場 塩﨑弘亨所長)
「人材の高齢化が進んでいて、この林業界の課題」


慢性的な人出不足で、尾鷲地方の林業従事者は1990年が410人。しかし、25年がたった2015年には124人で、3分の1以下にまで減少しました。このことも原木の需要に供給が追いつかない理由です。

全国で木材の争奪戦が起き、建築業界全体で工期が読みにくい状況にも陥っていて、建築主と結ぶ契約が整いにくくなっているといいます。とは言え、これまで押されてきた外国産から、国産へ徐々にシフトする流れになっているようで…

(森林組合おわせ 加工場 塩﨑弘亨所長)
「今後この流れは当分続くだろう。受注も2~3か月先までいただいている」