(前衆議院選挙で立憲から出馬した 今井瑠々氏)
「政党の枠にとらわれてしまうと、地域の皆さまから『瑠々ちゃんが頑張っているのはわかるけれど、なかなか応援しづらい。一緒に何かやりづらい』という声もあったのは事実。だからこそ私は、皆様のために仕事がしたいと思うようになりました。一人では政治は動かせず、チームで地域を動かしていく、政治を動かしていく、その中に自民党も含まれている。大きな基礎をなしていると実感した」
(野田聖子議員)
「やる気のある、せっかく“子ども真ん中”、子ども家庭庁をつくるのにあたって、20代30代の男女問わず若い世代が、今ある日本の閉塞感を打破してもらいたい。岐阜の未来を考えた時に豊かな感性を持ち、問題意識を持って取り組もうという人たちが、より結果責任を果たせるようにしていくのが、私たち国民政党・自民党の役割ではないかと」
また関係者によりますと、選対本部長を務めるなど後ろ盾になっていた山下八洲夫(やました・やすお)元議員が、新幹線のグリーン券をだまし取って有罪判決を受けた事件や、国会議員がゼロになり、離党者も相次いでいた立憲民主党岐阜県連の党勢や体制にも、不安を抱えていたといいます。
そんな今井さんの不安を見透かすように、水面下で動き始めたのが自民党だったのです。
(自民党 古屋圭司議員 1月7日 )
「自分の思い・政策を実現するためには、自民党に入らなければだめだと、今井さんからもそういう(移籍の)話はありました。私もそれは是非やるべきだと思っていました。ちょうど思いがぴたっと一致した。相当な圧力かかっていたと思う」
去年の秋から、今井さんと接触を開始。ベテラン古屋議員と野田議員の2人が中心となり、自民党入りを調整。12月には、岐阜県議選への出馬が極秘のうちに決まっていたといいます。
立憲岐阜県連は活動資金の返還を求めるよう党本部に上申
面白くないのは立憲民主党側です。
Q移籍の動きは把握できていなかった?
(立憲民主党岐阜県連 渡辺嘉山代表)
「全く分かりませんでした」
自民への「寝返り」は、「寝耳に水」。まさに怒り心頭に発する…。
(立憲民主党岐阜県連 渡辺嘉山代表)
「これまで支援していただいた人をなんと思っているのか。県民のみなさんが彼女に投票していただいた。それに対する裏切り行為で、とても許せることではない」
立憲民主党岐阜県連は12日、今井さんの離党届を受理せず、除籍処分とした上で、次の衆院選に向けて提供してきた活動資金、650万円の返還を求めるよう党本部に上申しました。