初勝利はあくまで通過点

そして声が掛かったのは開幕2戦目。出番に恵まれない日々を過ごしながらも4月4日、神宮球場での対東京ヤクルトスワローズ戦で待望の今シーズン初登板を迎えた。結果、2イニングを無失点に抑えると、迎えた8日、横浜スタジアムでの横浜DeNAベイスターズ戦で迎えた延長10回。6番手としてマウンドへ。2三振を奪い、流れを呼び込めば、直後の11回にチームは勝ち越し。根尾投手に勝ち投手の権利が転がり込んだ。そしてクローザー松山晋也投手がしっかり抑えきり、念願のプロ初勝利を手中に収めた。
待ちに待った吉報にドラファンは喜び、そして涙した。それだけ根尾昂という男は多くのファンから愛され続けた稀有なプロ野球選手なのだ。多数お祝いの言葉が寄せられる中、投手転向を決断した当時の監督だった立浪和義さんからも激励のコメントが届けられた。
立浪氏「根尾は真面目で頑固な部分を持っていると思うけど、誰よりも努力できるという才能を持っている選手。細かいことは考え過ぎずに今のまま今年は突き進んで欲しい」
初勝利で満足するはずもなく、あくまでも通過点。これまでも、そしてこれからも期待を一身に受ける根尾投手はもう先を見据えていた。
根尾投手「もう次の試合に気持ちは入っています」
チームの調子は優れない現状。しかしまだまだ始まったばかり。中継ぎという今の立場で与えられた仕事をただひたすら全うするのみ。今年の目標は40から60試合登板。根尾投手が登場すればチームの雰囲気は一変するだけに、これからも彼の登板に注目していきたい。そして乗り切れない竜の下支えを是非とも願いたい。ひとつの山を乗り越えた彼ならやってくれるはず。
リスタート。
投手・根尾昂の野球人生は今再び光を浴び始めた。
がんばれ根尾!
がんばれドラゴンズ!
燃えよドラゴンズ!
竹内 茂喜










