優しいプロ野球選手じゃダメですか?
栗林さんは私を見つけるとガッツポーズをした。各社の囲み取材を終えた後、ガッチリ握手。「来てくれてありがとう!」興奮冷めやらぬ様子、言葉には熱がこもっていた。
「髙橋宏斗投手のボールはどうでしたか?」

この日プロとして初めて打席に立ち、3三振を喫した先輩に聞いた。ちなみに栗林さんは打撃がいい。高校3年生時はピッチャーで4番、名城大学4年の秋季リーグは打率.385の強打者。
そんな栗林さんをもってしても「何のボールを投げているか分かんないくらいすごかった!」と言わしめる髙橋投手の球。
逆に栗林さんが髙橋投手を打ち取ったときは「お互いがベンチに帰る時に『いいボール投げるっすね~』とか言って来たけど、いやお前がな!って」。
2人にしかわかりあえない清々しい世界が広がっていた。ただこの時、ある人の言葉が私の頭をよぎった。











