未来でも見たい“輝く姿”

かつての世代トップがこぼした偽らざる胸の内。自身の役割の変化に抗う25歳は3月1日、侍ジャパンに帯同した。大谷翔平選手、山本由伸投手(共に ロサンゼルス・ドジャース)ら錚々たる顔ぶれが集まる日本代表の中で根尾投手の扱いはあまりにも切ないものだった。
これが偽らざる根尾昂、今の立ち位置。
それでもスポットライトが当たるチャンスが訪れる。3日、阪神タイガースとの強化試合。1点リードの9回。試合を締めくくるこの場面。マウンドには根尾投手が立っていた。
正式メンバーの調整がすでに終わっていたのかもしれない。少しでも経験値を積み重ねさせたいという井端弘和監督ならびに吉見一起コーチの温情。この起用には様々な推測が頭に浮かぶ。しかし、そんなことはとうでもいい。根尾投手はただ無心に右腕を振り、わずか9球でプロ初セーブという結果でこの起用に応える働きを見せた。プロの投手として初めてといっても良い“輝き”。願わくはこの先の未来でも見てみたい。そんな思いにかられる瞬間でもあった。










