179メートルが残されたままだった

住宅街の真ん中にある相生山緑地には、1993年に道路建設が都市計画決定されました。しかし、「現地に群生するヒメボタルなど貴重な自然を守るべき」という市民団体の声が高まり、河村前市長が2010年に工事を中断。その後、学術検証委員会や市民アンケートなどを経て、2014年に正式に中止を発表したのです。
相生山には既に、東西から道路が合わせて700メートル余り完成していて、残り179メートルがそのまま残されていました。

中止が決まった後も、地元住民などから道路の完成を求める声は相次ぎ、河村市長も折衷案として、「山の斜面に沿って道路を作る」「トンネルを作る」「高架にする」という、自然にダメージをなるべく与えない3種類の工事を示し、緊急車両だけを通す「園路」の形で開通させる考えは示していました。











