輸入に頼る日本のウナギ

(大石)
「世界2位の消費国、日本のウナギの供給量を見ていきましょう。過去70年ぐらいの歴史なんでが、グラフの青が国内供給量、赤は輸入量なんですが、結構輸入に頼っていると思います。ワシントン条約の規制によって輸入量が減ってしまったら、国内消費にも大打撃を与えるというのは必至になります」

中国のウナギの稚魚は「北中米産」が半分以上

(若狭)
「中国が日本にこの輸出許可証を出してくれないと困る、ということになってくるわけですね」

(大石)
「ただウナギの生態の専門家、中央大学の海部教授は中国が許可証を出さなくなる可能性もあるとみています。中国から日本に輸入されているウナギの半分以上は、北中米…カナダとかハイチやアメリカ合衆国などで稚魚のシラスウナギをとって、それが中国に運ばれて養殖され、日本はそれを多く輸入しています」

「そうなると、それぞれの原産国であるハイチやアメリカ合衆国やカナダが輸出許可を出すかどうかが問題になってきます」

(大石)
「中国だけの問題ではないということなんですが、中国は世界最大のウナギ消費国になります。愛知県内の関係者を取材したんですが『中国には日本に輸出せずに市場を独占したいと考える業者も出てくるのではないか』という懸念を持っています」