アメリカ産の輸入米が12トン「1トンは売れたが…」

(渡邊さん)
Qアメリカ産のカルローズ3400円は売れている?
「ぽつぽつという程度。12トン入荷してそんなに減っていない。1トンくらいは売れた」

1キロあたり341円の関税がかかるため、以前なら手を出すことがなかったアメリカ産と台湾産の輸入米が、店の奥にあわせて17トンあまり。これらのコメは当初国が「備蓄米は出さない」と言っていたため、高値覚悟で仕入れたものでした。

このように輸入米に銘柄米、さらには備蓄米と必死にかき集めたコメ。売れ残りが出るのはなんとか避けたいところです。

「外国産米の輸入増加が常態化するのでは」と危惧

(渡邊さん)
Q.関税交渉で合意しました。最低輸入量の枠よりも(輸入米が)増えることはない?
「今の段階ではよかったのかなと思うが、この先それで収まるのか心配がある」

Q.将来的には店頭に外国産米がもっと並ぶ可能性はある?
「出てくると思う。値段的な部分もあるし」

ことしはコメ不足の影響で外国産米の輸入が増加。これが常態化するのでは?と危惧する渡邊さんです。

もしことしのコメの出来が去年並みだったら「パニック」

(渡邊さん)
Q.ことしも去年並みの出来でコメが足りないとなったら?
「パニックが続くというか、もうどうなっちゃうんだろう」

Q.関税交渉合意したけれど、やはりもっと輸入を増やそうとなったら?
「その方向になりそうな気がして心配」

異例のコメ不足と後手後手になった農政の危うさのツケが、コメ販売店には現れていました。