介護職の賃金は全産業平均より8万円低い
全産業の平均賃金は少しずつ上昇傾向で今38万円余りです。介護職は8万円ほど低く、大きな差があるのが実態です。

(障害者介護のヘルパー)
「その人の生活や、命を預かっているという責任感、社会での変化にアンテナを張りながら、その人が置かれている背景を考える。責任感や意識を高めて仕事をしている。もし上がるなら、(給料を)もう少しもらってもうれしい」

特に深刻なのが高齢者介護の人手不足。これからさらに大変になるといいます。
(淑徳大学 社会福祉学科 結城康博 教授)
「2025年に団塊世代の人が全て75歳以上になった。本来は増やさなければいけない介護職員が、2023年度に前年度を下回っている。明らかに2025年は、介護の需給バランスが大きく崩れる元年で、もしかしたら介護崩壊始まりの年になってしまうのではないかと非常に危惧している」
国の推計では現時点ですでに20万人以上足りない状況ですが、これが15年後には約60万人不足するといいます。