11月1日にオープンしたジブリパーク。国内外から注目を集めることが期待される中、このチャンスを活かそうと奮闘する、地元自治体や周辺の宿泊業者の取り組みを取材しました。

ジブリパーク来園者に「さらなるジブリ体験」をしてもらうには


ジブリパークのお膝元、愛知県長久手市で行われたのは、子どもたちに、議会の仕組みをしってもらおうという「子ども議会」。参加した小中学生の質問に、市の職員が答えました。

(小6児童)
「ジブリパークができると長久手市の観光客も増えると思いますが、長久手市に”ジブリ感がない“と感じます」

小学6年生の「子ども議員」からは、ジブリパーク開園に関する市の対応について、なかなか手厳しい質問がありました。



(長久手市職員)
「ジブリの世界感を市内にきちんと出すことを考えると、自然をいかに残していくか(だと思う)、いろいろな取り組みをやっていきたいと思います」

長久手市としてもこれまで、小学校にスタジオジブリの関係者を呼びジブリパークの魅力について話してもらったり、街中でバナー掲示をしたりするなど、「ジブリパークがある長久手市」をアピールしてきました。


そんな中、ジブリをこよなく愛する長久手市役所の職員の有志が、2021年秋に「ジブリっ子」の会を結成しました。それぞれ別の部署で働いているメンバーが、業務後に集まっては、ジブリパーク開園という地元の一大イベントを、どう地域振興に結びつけるかを話し合ってきたのです。

各地からジブリパークにやってきた来園者に、その前後で「さらなるジブリ体験」を市内でしてもらうにはどうしたらいいか、知恵を絞りました。


(企画政策課)
「この辺りの、魅力的なフォトスポットというんですかね」
(地域共生推進課)
「探したい」「土日で回りますか、全然いけますよ!」

その結果、長久手市内にジブリ風『映えスポット』がないか探すことに決定しました。SNSに投稿し、ジブリパークとあわせて「自然豊かな長久手市」をアピールする作戦です。ジブリ好きの心が分かるからこそのアイデアです。