穴の中には“予期しなかった動物が”

まずは、あの“穴の正体”について。東野さんによると、そもそもこの施設には「箕面動物園」があったそう。

一番古い園内図を見てみると、はじめに見つけた穴のあたりには「ワニか亀」がいた可能性があるそうで…

(箕面温泉スパーガーデン 広告・マネージャー 東野能登さん)
「今現在ホテルの駐車場になっている部分も全部動物園だったようです」

明治43年に作られた箕面動物園。上野動物園、京都市動物園につぐ日本で3番目に古い動物園で、ライオンやトラ、ラクダなど多くの動物がいたようです。そして、鹿取さんが2番目に見た洞窟には、クマが展示されていた可能性があるとのこと。

箕面動物園は、動物だけでなく観覧車もあるほどのスケールを誇りましたが、兵庫県宝塚市の新しい動物園に移設するため大正5年に閉園。

閉園から35年がたった昭和26年に、温泉施設として箕面観光ホテルが開業しました。そして14年後には、プールや遊園地も完成し「箕面温泉スパーガーデン」が誕生したのです。

また、東野さんによると鹿取さんが見た「神社」は、当時ホテルの調理場などで事故が多かったため、災いをなくすために建立されたものだそう。

参道はホテル開業時から現在も使われていて、従業員が月に一度参拝し、きれいな状態に保っているそうです。

地元の人々に愛されている、箕面温泉スパーガーデン。現在立ち入り禁止になっているエリアには、数々の歴史が当時のまま残っていました。

2024年8月20・27日(火)午後11時56分放送 CBCテレビ「道との遭遇」より