関市側と制作会社側の主張は平行線に

(制作会社側 代理人弁護士)
「われわれとしては返す根拠がない。逆にわれわれが訴えるというオプション(選択肢)も当然ございます」

補助金2000万円の返還を求める市と、それに応じない姿勢の制作会社側の主張は平行線をたどり、両者が法的措置もいとわない徹底抗戦の構え。そして市が請求している返還期限がまさに、きょうなのです。

市民の税金2000万円の行方はどうなるのか、徹底検証です。

問題の映画は刃物の町、関市の刀鍛冶を描いた物語です。タイトルの「名もなき池」は、関市に実際にある人気観光スポットで、エメラルドグリーンの水中を魚が泳ぐ様子が印象派の画家モネの作品に似ていると話題になり、通称「モネの池」と呼ばれている池に由来します。今月5日にも多くの観光客が訪れていましたが…。

(訪れた観光客)
「映画で有名にならないといけないが、もめ事で有名になってしまった」

皮肉な形で、関市の知名度アップに一役買っている映画「名もなき池」。映画の舞台は美しくても、事態はまさにドロ沼です。