離婚してから気づいた「暗渠は自分の心に似ている」

川が流れていた場所の上にできた“暗渠道”を愛する髙山さんは、なぜ“暗渠道マニア”になったのか?暗渠道に目覚めた原点とも言える、髙山さんにとって特別な場所を案内してくれました。
(道マニア・髙山英男さん)
「ここは下北沢から一駅離れた池ノ上。『北沢川 溝ヶ谷支流』と呼ばれているところ。かつて結婚生活をしていた頃、この暗渠沿いに住んでいたことがあった」

髙山さんは、大学進学を機に地元の栃木県から上京。学生時代は音楽で青春を謳歌し、会社では退職を惜しまれるほど順風満帆な道を歩んできた髙山さんですが、過去には辛い出来事があり、「道を好きになるきっかけになった」と言います。
(道マニア・髙山英男さん)
「暗渠に目覚めたのは、2009年6月。離婚してから気づいた。“暗渠は自分の心に似ている”と思ったことが、暗渠に夢中になるきっかけ。ここに住んでいた頃は言いたいことも言えなくて、本当に思っていることを隠して自分の心にフタをしながら暮らしていた」