岐阜県の川で問題になっている外来魚の「ブラウントラウト」。
多すぎて駆除が難しい現状をどうすればいいのか、意外な活用法も見つかりました。
岐阜県飛騨市。2024年12月、あたりに雪が降り積もった中、川に入っている人たちがいます。

高圧電流を発生させる黄色い棒を水中に入れ魚を気絶させては次々にあみですくっていきます。しかし…
(漁協)
「在来魚のイワナです、逃がしてあげます」
「これカジカなんですけど逃がしちゃいます」
元から日本にいる魚は捕まえても放し、特定の魚だけ集めていきます。
(漁協)
「これがブラウントラウト、60センチある」

これらは全て肉食の外来種「ブラウントラウト」。
これは漁ではなく、駆除なのです。
ブラウントラウトはヨーロッパ原産で、見た目は同じサケ科のニジマスに似ていますが、繁殖力と肉食性が極めて高く、日本の川の生態系に深刻な影響を与える恐れがあります。

侵略的外来種にも指定されているブラウントラウト。
スポーツフィッシングのために海外から少しづつ輸入されたものが野生化し、生息域を広げているとみられます。