結婚の自由を全ての人に認めるよう国を訴えた、いわゆる「同性婚裁判」。あす、名古屋高等裁判所で判決が出ます。当事者の思いを取材しました。

先月4日、婚姻届を書いていた1組のカップル。愛知県小牧市に住む原岡貴毅さんと、えみりさん。実は2人が婚姻届を作るのは、これが2回目。

2022年に名古屋市内の区役所に提出しましたが…。

(原岡貴毅さん)
「最終確認の性別のところで引っかかって受理されないという…」

貴毅さんは体は女性でも心は男性という、いわゆるトランスジェンダー。戸籍上は女性同士の結婚となるため、前は認められませんでした。

しかし今回は…。

(原岡貴毅さん)
「戸籍を男性に変更した」

これまでは性別適合手術などで卵巣や精巣を取り除くことが性別変更の条件でしたが、おととし最高裁判決で憲法違反だという判決が確定。貴毅さんは家庭裁判所に申し立て、去年7月に戸籍を男性に変更しました。