安岡教授の体験「首の方でピクピクッと痛みが…」

(関西学院大学 安岡匡也教授)
「15分間の待機時間に、首の方でピクピクッと痛みが上がってくるのが分かりました。でも、すぐ引いたので大丈夫かなと思って病院から出た。そうしたら地面が揺れ始めた。めまいがひどかった。あとは、しゃべっていると気が遠くなっていく感じの症状でした」
43の医療機関を回りましたが、原因は不明。医療費は2年間で50万円以上にも上りました。救済制度にも申請しましたが…

(関西学院大学 安岡匡也教授)
「この資料の束は、救済制度に提出した時の書類を全てコピーしたものです。
「これを9か月かけて集めました。より重症な人ほど書類を集めにくい仕組みになっている。まずそこが問題なんですね」
認定されたのは、めまいの症状だけ。
接種の数か月後に出てきた手足の痛みや不眠は認定されず、戻ってきた医療費は数万円でした。

(関西学院大学 安岡匡也教授)
「私の場合はたまたま認定されたと思っています。どういった基準で、認定・否認されてるのか分からない。これらも含めて問題は多くあると思う。経済学で分析する、伝えるというのはいろいろな切り口がある。一つは制度自体の問題点。それとデータを使った分析。予防接種健康被害救済制度はどんなものなのかということを社会保障制度の中の一つとして捉えていくべきではないか」