フードロス削減をめざし、大学と企業がタッグを組みました。大学スポーツの強豪・中京大学の寮に届けられたのは「ギョーサ」。
愛知県豊田市の、中京大学女子ソフトボール部の寮に届いた、食材が詰まった段ボール箱。でもよく見ると…
「(賞味期限)10月1日です」
どれも賞味期限が迫っています。
送り主は、賞味期限が近い食材などを、オンラインで安く販売している東京の会社「クラダシ」。
中京大学は9月22日に、クラダシとフードロス削減などSDGsへの取り組みを進める協定を結びました。
協定には、大学の食堂や女子ソフトボール部の寮で、クラダシからの商品を活用することや、食への関心を高めるため、インターンシップで学生を農家などに派遣することなどが盛り込まれています。

全国制覇3回を誇る強豪・中京大学女子ソフトボール部には、日本一を目指して全国から学生が集まり、親元を離れて暮らしています。
練習が終わると寮で夕食づくり。毎日、自炊しています。届いたばかりの食材を手際よく調理。食材は、学生たちが栄養バランスを考えて購入しました。店頭価格より安く…。
(中京大学女子ソフトボール部 市川愛渚さん・3年)
「(食費)結構変わります。…ちょっと洋服が買えるくらい。いただきます。めちゃくちゃおいしいです」
スポーツ選手にとって、栄養管理はとても大事。
(中京大学女子ソフトボール部 二甁雄樹監督)
「(食事は)部としても課題だったので、いろいろバラエティに富んだものを作っているのを見ると、これからも継続してほしいと思うし…おいしそうですよね」
国の調査では、日本では1年間でおよそ522万トン、毎日、国民一人当たり茶わん1杯分のご飯が廃棄されています。
(中京大学学園経営戦略部 原 理仁さん)
「これをきっかけに学生にはぜひSDGsやフードロスの削減について深く考えてもらって、SDGs推進に寄与してもらいたい」
(クラダシ人事広報部 小平佳鈴さん)
「フードロス削減や社会貢献って、堅苦しかったり敷居が高いイメージがあると思うが、気軽に取り組めるということを知ってほしい」
大学ではこれをモデルケースに、ほかの部活動にも広げていきたいとしています。