「値上げしてまたお客さんに来てもらえるか不安」
(村上真惟記者)
「一宮市が発祥とも言われているモーニングですが、欠かせないコーヒーにも値上げの波が押し寄せています」
コーヒー豆の歴史的な値上がりで、松本さん夫婦は頭が痛いと嘆きます。
(喫茶ナポリマスター 松本靖さん)
「できるならあすにでも(値上げ)したいけれど、そうもいかないのが現状」
(妻・正子さん)
「値上げしても、お客さんにまた来てもらえるのかと不安。どうしよう」

喫茶ナポリは1年半前に豆の仕入れ値が高騰したことで、コーヒー一杯の値段を380円から410円に30円値上げしました。
(松本靖さん)
「他の具材の値上がりなどもあるので、(値段を)もっと上げたかったんですけれど…」
(正子さん)「不安。どうなっちゃうのかな」

しかし、さらなる高騰の波が押し寄せてきました。11月、ニューヨーク市場でコーヒー豆の高級品種「アラビカ種」の先物価格が、史上最高値の水準で推移。「アラビカ種」は多くの喫茶店などで提供されるコーヒーの原料ですが、ほかの種類も含め、コーヒー豆は軒並み値上がりしているのです。原因はブラジルやベトナムなど主な生産国で、気候変動の影響で不作が相次いでいるからです。