海外のほとんどの国々では難しいが、日本では当たり前のように水道水を飲むことができる。その理由は水源が確保され、河川などの水質も良いからだ。しかし、日本が世界に誇るべき水道水に“あるリスク”が忍び寄っているのをご存知だろうか?

「PFAS」有機フッ素化合物の総称で、自然界で分解されにくく、生物の体に蓄積されることもあるため「永遠の化学物質」とも呼ばれている。
水や油をはじく性質から、フライパンのコーティングや衣類の防水加工、泡消火剤などにも活用されてきたが、一方で腎臓がんなどの発がん性リスクや肝機能の低下、生まれてきた赤ちゃんの体重低下などの人体への影響も指摘されているため、世界的にも製造や輸入が禁じられているものもある。
そのPFASが、2020年度からはじまった国の調査でも、全国各地の河川や地下水、水道から検出され始めたことから、国は暫定の目標値を定め、調査を進めてきた。