国内の中古車市場への影響は
海外のバイヤーにとって、日本の中古車が手の届きやすい値段にはなってきているので円安は歓迎というものの、こんな声も…。

(バイヤー:フィリピンや南米に輸出)
「問題はフレート代」
フレートとは海上輸送の対価として支払う運賃のことで、その値上がりの影響で円安効果はそれほどないとバイヤーの男性は言います。
それでも、日本の中古車の魅力について。
(バイヤー:フィリピンや南米に輸出)
「日本の(中古車は)いいものだから長く使えるからいい。いいコンディション、メンテナンス大事だから。いいもの、いっぱいある」

一方で、国内向け市場ではこんな問題も。
(荒井商事 東馬圭一 取締役)
「海外の人が今の円安の環境で多少高くても、割安に手に入るということで。たくさん買われることによって、日本の中古車の価格が上がり(国内で)日本の中古車を求める人にとっては、なかなか買いづらい環境もあると感じる」

コロナ禍の半導体不足などで新車の供給がにぶった自動車業界。
中古車も、あおりを受けた状態になりましたが、複数の中古車業者に聞くと「最悪の状態からは持ち直した。国内消費者にとって、いつが買い時と言えるのかは先行きは不透明」という声がほとんどでした。