“最寄りの書店”は40キロ先

いちばん近い書店を検索してみると。

(中道記者)
「出てきたのは伊勢市内の書店ですね」

一番近くの書店があるのは、およそ40キロ離れた三重県伊勢市。実際に向かってみると、およそ1時間かかりました。手軽に行けるとは言えません。

今は町の支援で、NPOが図書室を運営していて、ここが唯一本に触れられる場所です。書店がないことについて住民は。

(町民・50代)
「やはり手に取って(実物を)みる方が好きなんですが、ネットで買うことはたまにあります」

(町民・40代)
「実際に手に取って見たいので、伊勢市まで行って書店で買う方法をとっています」

注文すれば翌日届くネット市場が巨大化し、さらに今は多くの本がアプリで読める時代。それでも実際に手に取って本を選ぶ楽しみは捨てがたいという人も。

何より、子どもたちが気軽に様々な本に触れられなくなっています。

(町民・小学3年生)
「本屋さんはないから(町では)買えないけど、2週間まで借りられるので、ここ(図書室)はこの町で好きな場所」

増えている「本屋さんのない街」。そこには都市と地方の「格差の広がり」も見えてきます。