22日、名古屋高速でバスが横転して炎上し9人が死傷した事故で、バスが事故現場の数百メートル手前から、センターラインを踏む不安定な走行を繰り返していたことが新たにわかりました。

22日、名古屋高速で空港へ向かうバスが横転し、炎上しました。事故直後の映像では、バスの前輪付近から炎があがっていることがわかります。

この事故で、バスを運転していた大橋義彦さん（55）と、乗客の男性とみられる2人が死亡し、死因は焼死の可能性が高いとみられています。

また、バスの乗客は、最後部の窓から脱出。後続の乗用車を運転していた人を含め、男性7人が軽いけがをしました。

事故を起こしたバスは出口に向かう車線を走っていたところ、本線がある左方向に緩やかに向きを変え、分離帯に衝突したとみられています。

捜査関係者への取材で、バスは事故現場の数百メートル手前から追い越し車線を走っていた際、進行方向左側のセンターラインを踏む不安定な走行を繰り返す様子が、後続車のドライブレコーダーに映っていたことが新たにわかりました。

現場に目立ったブレーキ痕はなく、バスは時速60キロ前後で分離帯に衝突したとみられています。

警察は事故の前、運転手の体調に異変が起きていた可能性も視野に捜査しています。