22日、県営名古屋空港に向かうバスが横転・炎上し、9人が死傷した事故で、警察は男性運転手に対する過失運転致死傷の疑いで、バスの運行会社を家宅捜索しました。

バスを運行していた愛知県小牧市の「あおい交通」は、23日午前11時から会見し、事故について、改めて謝罪しました。


(あおい交通 松浦秀則社長)  
「お亡くなりになられた方のご冥福をお祈りし、けがで入院した方々へ、心よりお詫び申し上げます。申し訳ございませんでした」

この事故は22日午前、名古屋高速道路豊山南出口付近で、県営名古屋空港に向かうバスが横転・炎上し、2人が死亡、7人が軽いけがをしました。

バスに乗っていてけがをしたのは、28歳、34歳、40歳、45歳、51歳、53歳のいずれも男性です。

死亡したうちの1人はバスを運転していた大橋義彦さん(55)とみられ、本線と出口の分離帯には、バスが突っ込んだ形跡が残っていました。

警察は、23日午前9時ごろから「あおい交通」の本社と営業所を家宅捜索しました。

捜索は、男性運転手に対する過失運転致死傷の容疑で行われ、警察は、勤務状況がわかる資料などを押収しました。

警察が押収した資料は、運転手の健康診断の結果、運行前にチェックするアルコール検査の結果、車両の点検状況を記した資料などです。

捜査関係者によりますと、事故の前に「バスがふらふら走行していた」という目撃情報があり、警察は押収した資料などをもとに事故の原因を詳しく調べる方針です。