今 名古屋は深刻な“ホール不足”


しらかわホールは1994年に誕生。一流のアーティストからアマチュア音楽家まで、多くのコンサートが行われてきました。しかし、ふんだんに使われている木材の維持費や耐震工事の費用負担、コロナ禍などでの需要の落ち込みなどを理由に、建物を所有する三井住友海上は、2024年2月末での閉館を決めました。


(名古屋音楽大学 佐藤恵子学長)
「音のすばらしさや好立地…文化の発信源になっている大事なところなのでやっぱり残ってほしいなと」

ホールを存続するため、去年、大学の学長らが、名古屋の河村たかし市長に協力を求める場面も。

(名古屋・河村たかし市長)
「残さないかん。そりゃあ応援しますよ」

存続を求める署名は2月時点で1万2千人分を超え、企業側にも手渡されましたが、状況は変わりませんでした。

今、名古屋のコンサートホール不足は深刻です。2008年に愛知厚生年金会館が、2010年には愛知県勤労会館が、2015年には名鉄劇場、2018年には中日劇場が閉館。さらに、愛知県芸術劇場は現在改修中、日本ガイシホールはことし4月から、センチュリーホールは来年から改修に入り、使えなくなります。