島根県出雲市にある出雲村田製作所が電子部品の需要拡大に備え、島根県安来市内に新工場の建設を予定していることが分かりました。
1000人規模の大規模工場で2030年の完成を目指します。

電子部品製造を手掛ける出雲村田製作所は、京都府にある村田製作所のグループ企業で、出雲市に本社を置き現在、出雲市、大田市の3か所の工場で5000人を超す従業員が働いています。

21日、出雲村田製作所は中長期的な電子部品の需要拡大に備え、島根県および安来市と新たな用地取得に向けた協議を始めたと発表しました。

記者 土江諒
「出雲村田製作所が、新工場建設を予定しているのは、山陰道からほど近い、安来市切川町です」

新工場の敷地は、およそ20万平方メートル。
2030年の完成を目指し、従業員は200人程度でスタートし、1000人規模の大規模工場になる見込みです。

出雲村田製作所は、スマートフォンやパソコンに使われている積層セラミックコンデンサなどを製造していて、今後さらに、こうした電子部品の需要が高まると予想されることから、新工場の建設に乗り出し、島根県と安来市は20日21日と地権者などを対象に説明会を開いたということです。

島根県の丸山知事は、「実現すれば、地域経済の活性化や定住の促進に大きな効果が期待できる。島根県としても、地元安来市と連携し、立地実現に向けて取り組んでいきたい」とコメントを発表しました。