この日、坂下さんが向かった先は、町内の飲食店。

法勝寺温泉 やぶ勝 後藤健一郎さん
「倉庫に7缶あってそれプラス3~4缶だから、全部で10缶ほどかな」

店の人から受け取ったのは、一斗缶です。
中に入っているのは…

坂下訓弘さん
「廃油です。」
Q.何に使ってるんですか?
「これ、チェーンソーのチェーンオイルにしていますね」

チェーンオイルとして使っていたのは、なんと「廃油」。
町内にある2つの飲食店から廃棄される天ぷら油を回収し、再利用しているんです。
自宅にある「ろ過装置」を用い、使える状態にしています。
このろ過装置も、もちろん自作だといいます。

坂下訓弘さん
「理由なんてあんまりないね。好き!やりたいね!みたいな感じ!
この現代日本は捨てるものがめちゃくちゃある。多分捨てるものだけで生活できるぐらい。廃材で家を建てた人もいるし、やらない手はないなって。」

自らの生活を自らの力でデザインし、環境にやさしい生活を送る坂下さん。
そんな彼の人生の分岐点はどこにあったのでしょうか?