救急の現場で起きた今回の混乱。
26日に開かれた「東部地区メディカルコントロール協議会」で、廣岡院長が経緯を説明し謝罪しました。

「メディカルコントロール協議会」とは、消防法の規定などに基づき、医療、消防、行政関係者らで構成され、鳥取県では、「鳥取県救急搬送高度化推進協議会」のほか、東部、中部、西部の各地域ごとに協議会が置かれていて、救急救命士の処置手順「プロトコル」を定めるなどしています。

今回の騒動について廣岡院長がBSSの取材に答え、このプロトコルが背景にあったと話しました。

鳥取県立中央病院 廣岡保明 院長
「プロトコルがここ2~3年改訂されず、いまの医療に即していない面もある。
例えば、古いままのプロトコルに従って現場の医師が指示を出し、結果、患者の不利益になってしまうことも想定される。そうならないよう、東部メディカルコントロール協議会には、早急に現状に即したプロトコルに改訂するよう伝えたが『県のプロトコルに従うように』との回答だった。
そのため救命救急センターは、現場の医師が罪に問われることがないようにと、あのようなメールを出したのだと思う」

この点について、協議会の事務局を務める消防局は、「現行の県のプロトコルは、正当性があると県の協議会に確認している」としていて、両者の意見には食い違いがみられます。