米子県土整備局 維持管理課 山本浩之さん
「木の枝に生えている葉っぱですね。こちらの方が葉っぱが生えてない木だと枯れてきている恐れがあります。それ以外には、木の根元ですね。ベッコウタケという腐朽菌が根元につきやすいので、根元を確認します」

葉の枯れ具合はもちろんですが、ここで注目したいのが、「ベッコウタケ」というキノコです。

一見、健康そうに見える木でも「ベッコウタケ」が一度、木の根元につくと、知らずしらずの間に木の内部を腐らせ、倒木の危険度を高めるといいます。

表面を取り除いても時すでに遅し。中まで浸食しているため、伐採するしかないといいます。

米子県土整備局 維持管理課 山本浩之さん
「ベッコウタケについては、菌がどこかしらから付着してキノコが根元に生えてきていると思いますが、枯れている木については、この夏の暑さで木が渇水状態で枯れています」

国道431号にケヤキが初めて植えられたのは、40年近く前のこと。

長年にわたって美しいケヤキ並木を守ってきた振興会の男性は、複雑な心境です。

米子ケヤキ通り振興会 永東大介 会長
「非常に残念なところではあるが、台風が来てまたケヤキの木が倒れて通行車両の方々とか通行人の方々に被害があっては決してならないので、やむを得ないなというところです」

2023年4月には、神奈川県で倒木がテントを直撃し、20代の女性が死亡する事故も発生。

台風シーズンということもあって、異常が確認された木の伐採が急がれます。

米子県土整備局 維持管理課 山本浩之 さん 
「日中の間、1車線の交通規制をさせていただいて伐採をしていきたいと考えている。車通りの数が多い道路ですので、住民にはご理解いただきたいです」

県は2023年度中に、異常が確認された木の伐採の完了を目指していますが、秋のキャンプシーズン、「ベッコウタケ」が生えている木を見つけたら、近づかないようくれぐれもご注意を。