イラストレーター 伊吹春香さん
「竹久夢二さんなどの大正ロマンの雰囲気がすごく好きで、自然とそこから影響を受けていると思います。」

意外なことに、伊吹さんはこれまで本格的に絵画や美術を学んだことはありません。鳥取市に生まれ育ち、子どもの頃から絵本やマンガが好きでよく描いていましたが、東京の短大を卒業後は地元に帰り、普通に就職しました。
それでも、「絵を描きたい」という思いが途切れることはありませんでした。

イラストレーター 伊吹春香さん
「ずーっと呪いのように執着があって、あきらめきれなかったんです。なので、思い切って三十手前で会社を辞めたっていう。」

何の見通しもなく会社を辞めた伊吹さんですが、会社員時代から描き溜めていたイラストが少しずつ世の中の目に留まり仕事が舞い込むようになりました。
それから3年ほど。独特の世界観が共感を広げ、特に県外の人と接する現場や農産物など、いわば「鳥取の顔」として伊吹さんのイラストは次々と採用されるようになりました。

イラストレーター 伊吹春香さん
「2020年から今まで結構自分の中では激動だったなというのがあって。自分でもよく分かってない状況で、パーっときたという感じです。」

9月2日、倉吉市にある梨の展示施設・鳥取二十世紀梨記念館なしっこ館で、伊吹さんはライブペインティングのイベントを行いました。