勤めていた島根県大田市内の農場で、飼育していた牛を繰り返し蹴るなど虐待したとして起訴された男の初公判が4日、松江地方裁判所でありました。
男は起訴内容を全面的に認め、「皆さん本当に申し訳ございませんでした」と、裁判官に向かって土下座しました。

動物愛護法違反の罪に問われているのは住所不定・無職でフィリピン国籍の男(26)です。

起訴状によりますと被告は今年6月3日の午後5時16分頃から19分頃までの間、当時勤めていた農場で、2頭の牛に対して、鼻や首の辺りを足で蹴るなど虐待したとされています。

この事件をめぐっては、被告自身が牛を蹴るなどした動画を撮影しSNSに投稿したことで批判が集まり、警察などが調べを進め、7月に警察が被告を書類送検しました。

これに先立ち、農場も6月29日付で被告を懲戒解雇しています。

4日、松江地裁で開かれた初公判で、裁判官から「違っている所はありますか」と問われると、被告の男は通訳を通じ「ないです。自分が悪いです」と、起訴内容を全面的に認めました。