記録的な暑さが続く今年の夏。山陰地方でも、連日、熱中症とみられる症状での救急搬送が相次いでいます。こうした猛暑の中、火事や事故の現場で活躍する消防士の1日に密着しました。

「整列、休め。おはようございます。何か申し送りありますか」

鳥取県米子市にある、米子消防署。午前8時20分、消防隊員の1日が始まります。前日の勤務者からの勤務交代を行い、目まぐるしく活動がスタート。出動時にスムーズに着替えられるよう、各自装備の準備をしたり、車両・機材の点検・整備をしたりと朝からフル稼働です。

そんな中、隊員たちが救急車に積み込んでいたのが「クーラーボックス」です。

消防隊員
「今、救急件数も多いので、一回出動するとここに帰ってこれずにそのまま何件も出動することもあるので。水分はなるべくこまめにとれるように多めに準備しています。」

他にも塩分補給用のタブレットを携行し、冷却ベストも着用するといいます。

米子消防署 救急担当 赤井勝利さん
「今年の特徴としては、6月までは熱中症搬送が去年より24件少なく、38件でした。しかし、7月の1か月間で110件の出動があり、爆発的に増えています。」