コロナ禍の利用客減少を受け希望退職を募るなどしたことに加え、この間残業手当がなくなったため、離職や大型二種免許を生かせる他の業界への転職が相次いだということです。

2019年7月に122人いた運転手の人数は、2023年7月には97人にまで減りました。これは、運休中の高速バスなどを除いた最低限の必要定員99人を下回っています。

出雲・松江と大阪を結ぶ高速バスを、9月から1往復運休して人数確保を図ろうとしていましたが、7月から8月の間にさらに4人ドライバーが減ったため、減便を前倒ししたということです。減らした20便は、運転手3人から5人分に当たります。

バス利用客(女性)
「路線バスは通勤で使っています。仕方がないでしょうね、人手が足りないんだから。」
バス利用客(男性)
「バスは大体月に2、3回使っています。極力あんまり減らして欲しくないというのが正直なところです。」

これまで、客を乗せたバスの運転に必要な大型二種免許を取得するには「21歳以上」などの制限があったため、運転手は中途入社で採用するのがバス各社の間で一般的だったとのこと。
しかし、いわゆる「2024年問題」もあり、現在は運転手経験者を業界各社が取り合う状況になっているというのです。

このため一畑バスでは、新卒採用の2人を自社養成するなど、従来の慣例を破るやり方で運転手確保を進めています。

井上和広取締役執行役員乗合部長は、「この秋に新たな運転手5人が加わるので、当面これ以上の減便拡大は避けられる見通しだが、長期的に減便が生じないかどうかは分からない」としています。

入江直樹 記者
「コロナを避けるための一時的な出来事だと思っていたものが、そうではなくなってしまったのかも知れません。」