6月から多くの食品が値上がりし、家計への負担がさらに大きくなります。
一方、様々なモノの値上がりは、住宅産業にも影響をおよぼしています。
帝国データバンクの調査によりますと、6月と7月で3000品目以上の食品が値上がりするということです。
カップ麺や袋麺では、日清食品が、1日の出荷分から、「カップヌードル」や「チキンラーメン」などを5%~12%値上げ。サンヨー食品は、「サッポロ一番」などを値上げします。
また、アイスクリームでは、森永乳業や森永製菓、明治など大手メーカーが、1日出荷分から値上げします。
こうした中・・・
「かなり厳しいと思いますこれから」
こう話すのは、米子市で住宅建築や不動産業を営む「佐嶋工務店」の社長。
木材の値上がり、いわゆるウッドショックは、ウクライナ情勢や円安の影響でさらに拍車がかかり、今も1か月に1割ほど価格が上がっているといいます。
このため、今、家を建てようとすると、コロナ禍前より2割ほど高くなるとのこと。
佐嶋工務店 佐嶋省一社長
「アメリカ経済が好調だから、余計こっちに輸出までしなくていいと。円安がまた特に響いてきているように感じる。下がるという見通しは全然ない。横ばいか上がるか」
さらに半導体不足の影響で、家電製品の納期に2か月から3か月の遅れが生じています。
佐嶋工務店 佐嶋省一社長
「照明器具にしても、全然入ってこない。代替品を付けてなんとか引き渡しをしている。3か月の範囲内で何とか入ってきているが、これからはちょっと未知数なところがいっぱい出てくると思う」
新築の着工件数は年々下降気味、佐嶋社長は今後の経営に不安を抱えています。
佐嶋工務店 佐嶋省一社長
「これからは(値上げで)生活も大変になるということになる。着工件数も落ちるのではないかと想定している」
キャスター 小林健和
「まだ光というのは?」
佐嶋工務店 佐嶋省一社長
「全然見えてきていない」
夢のマイホーム、さらに高嶺の花となるのか?
買う方も売る方も、先が見えない状況です。