まだ小学生なのに、ほとんどが中学の制服を着用します。
3月、鳥取県境港市の中浜小学校で行われた卒業式。
6年生56人が卒業となり、式が始まると、教員や保護者からの拍手に包まれながら卒業生が入場しました。
ここで多くの卒業生が着用していたのが、4月から着る「中学校の制服」です。
今の自分の体よりも少し大きめの真新しい制服に身を包んでいます。
こちらの小学校には制服がなく、学校によると、卒業式の服装自体は自由となっていますが、数十年前から卒業生のほとんどが、進学先の中学校の制服を着て式に参加しているのだといいます。
一体なぜなのでしょうか。

小学校や境港市教育委員会に尋ねると、「理由は定かではないが、華美でないことや経済面、保護者の負担を考慮してこの慣習ができたのではないか」とのこと。
ちなみに、境港市に隣接する米子市では、小学校の卒業式に中学校の制服を着る慣習は無く、近年では、男子児童の多くはブレザーを、女子児童の多くは袴を好む傾向があるということです。