今年2月に行われた鳥取大学の前期日程試験で、選択科目の理科で出題ミスがあり、24日、大学が記者会見を開いて謝罪しました。大学はその設問を全員満点とする措置を取り、新たに3学部41人が合格となりました。

鳥取大学 中島廣光 学長
「影響を受けた受験生の皆様をはじめ関係の皆様に多大なご迷惑をお掛けしましたこと、鳥取大学を代表して心よりお詫びを申し上げます。誠に申し訳ございません」

出題ミスは選択科目の物理基礎・物理の大問IIで、熱力学の観点で解答できるよう出題されましたが、実際には流体力学の観点がないと解答できませんでした。

物理基礎・物理は2月25日の一般選抜前期日程で医学部、工学部、農学部の受験生あわせて629人が選択していて、その設問を全員満点としたうえで改めて合否判定をした結果、3学部あわせて41人が新たに合格となりました。

大学はこれらの合格者に23日から連絡を始め、半分ほど連絡が済んだ段階で数名が入学の意思を示しているということです。

また大学は、既に他の大学に入学していて改めて鳥取大学に入学する場合には、他大学の入学にまつわる費用などを補償する考えです。

新たな合格者が出るような出題ミスは鳥取大学では初めてで、問題作成時に複数の教員がチェックしていましたが見逃されていました。

出題ミスについては先月20日に外部の高校の関係者から指摘があり、確認したところミスと分かりました。