裁判に十分に耐えられるだけの体力とリハビリが行われたと推測
「被告を生かし、裁きにかけることが亡くなった人たちや遺族のためにもなる」。被告を治療することに、葛藤は全くなかったと言います。
青葉被告の主治医として10回以上の手術を重ね、被告は一命をとりとめました。

上田敬博 医師
「意識が戻った時は、『自分が治療をしている主治医だ』というのを最初に伝え、『かなり広範囲に熱傷している』という話で治療が引き続き必要だという話をしただけです。特別扱いはしてないと思います。
ほかの患者さんに対しても一緒だと思いますが、あえてほかの患者さんと同じように接するのが大事だと思うので、斜めからや横から接するというよりも、正面から向き合うという姿勢だけは変えないでおこうと最初に思っていましたし、そういうニュアンスで話をしたことは覚えています」
事件からおよそ4年。青葉被告の第1回公判前整理手続きが8日、京都地裁で開かれ、ついに公判へ向けた手続きが本格化しました。
青葉被告の体は比較的順調に回復しているのではと、上田医師は推測します。
上田敬博 医師
「青葉被告の体に大きな問題があれば相談したり、呼ばれたりすることがあると聞いていたんですけど、それが無いということで、おそらく裁判に十分に耐えられるだけの体力とリハビリが行われたんじゃないかと予想しています」