国が新たに薬事承認したノババックスワクチンの接種が鳥取県内で5月28日から行われることになり、電話での予約が始まりました。
このワクチンは武田薬品がノババックスの技術移管を受けて生産していて、鳥取県では28日、県営大規模接種センターとなる鳥取市の新日本海新聞社5階ホールで接種が始まります。
ファイザーやモデルナのワクチンのメッセンジャーRNAの成分にアレルギーがあり躊躇していた人などへの接種促進が期待され、鳥取県では50人程度の予約を受け付けます。
鳥取県ワクチン接種推進チーム 向井京子 課長補佐
「今日の9時から電話予約開始したんですけど、お電話たくさんいただいております。新しいワクチン、国産のワクチンということで、どういったワクチンかというお問い合わせのお電話もたくさんいただいております」
注目が集まる4番目のワクチン「ノババックスワクチン」。
これまでのワクチンとどこが違うのでしょうか?
R0 藤井政至 医師
「今回のワクチンは主成分にウイルス表面のタンパク質とよく似た人工的に作ったタンパク質を使ったワクチンです」
これまで使われていたファイザーやモデルナ社製とは異なり、決まった量のたんぱく質を接種します。
ワクチンの有効性は、およそ90%ですが、治験が行われたのは、オミクロン株の出現前で、オミクロン株への有効性については不明だといいます。
そして、気になる副反応については…
R0 藤井政至 医師
「治験の際の発熱頻度などの確率が若干低い傾向が出ているんですけど、断言する根拠はまだあるわけではありません。副反応については個人差が大きいことに加えて、実際に接種が始まってから分かってくることもあるかなと思います」
2回目接種後の副反応をファイザーやモデルナと比べてみると、接種部位の痛みはおよそ60%、発熱は10%未満、疲労はおよそ50%と、副反応が発生する頻度は比較的少ない印象を受けます。
第4のワクチンは、接種率向上の起爆剤となるでしょうか。