なぜ、「詰め替え用」の方が割高な場合ある?
公立鳥取環境大学 経営学部 竹内由佳 副学部長
「皆さんも洗剤とかシャンプーとかは、あまり考えないで買いたいものの一つに挙がっているので、基本消費者の行動はルーティン化していると言われています。ルーティンを断ち切って、なんとかして自社に引っ張らないといけないわけですよね」
実はこれ、日用品の買い替えを促すメーカー側によるマーケティング戦略の1つだと専門家は指摘します。

公立鳥取環境大学 経営学部 竹内由佳 副学部長
「限定ボトル、安くなっているものを出したりすると、今までA社の商品の詰め替えを買っていた人が、なんとなくA社で満足していたけど、ちょっと安かったり、ちょっと面白かったり、ちょっとパッケージが違っていたり、色んな見せ方でボトルも売っていくと思うんです。
そういう時には詰め替えではなく、ボトルを選んでしまうという消費者の心理が結構あると思います」
自社商品に乗り換えてもらうため、購入のきっかけを作ったり、購入のハードルを下げたりする。
裏を返せば、詰め替え用が割高なのではなく、ボトル入りが割安という場合があるということになります。