鳥取県立智頭農林高校の男性事務長が、生徒の研修旅行の積立金など527万円あまりを着服したとして、鳥取県教育委員会は19日、懲戒免職の処分としました。

鳥取県教育委員会の記者会見
「この度は大変申し訳ございませんでした」

鳥取県教育委員会によりますと、智頭農林高校の男性事務長(50代)は、生徒の研修旅行の積立金、教材や実習に使う学年費など、公金ではない4つの会計口座について、着任間もない2020年5月から先月にかけて、不正なお金の出し入れを96回繰り返し、計527万円あまりを着服しました。

4つの口座の管理は事務長が1人で担当していて、年度末の監査も通帳を確認しないなど不十分だったということです。

着服した金は、マンションのローンの返済などに使ったということで、先月自ら不正を申し出て着服した金を返済したということです。

足羽英樹教育長は「誠に遺憾であり、県民の信頼を回復できるよう服務規律の順守を指導する」とコメントしています。