島根県飯南町が走らせている自動運転の電気自動車「い~にゃん号」が、車検切れのまま運行していたことが分かりました。現在運行が中止されています。
「い~にゃん号」は人口減少や高齢化が進む中山間地域の新たな移動手段として、内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム事業を使い導入されました。
町内の道の駅を拠点に、町役場や住宅街などを周回するルートで、2度の実証実験を経て2021年10月に本格運行を開始。
内閣府の事業が終わることから町の所有に変更しようと、担当者が20日昼過ぎに車検証を確認したところ、11日前の9日に車検の有効期間が切れていたことに気付いたということです。
今年に入って、吹き抜けだった車体にドアを取り付けるなどの改造を行っていて、この日運転を再開したばかりでした。
車検切れでの運行は20日だけで、この日は7便の運行でしたが、乗客は0人でした。
町はその後の運行を停止していて、再開のめどは立っていないということです。
車両メーカーからの借り上げだったため町の車両管理台帳に載っておらず、車検証の確認をしていなかったのが原因ということで、町では直ちに町の公用車全てを点検し、ほかに車検の有効期限切れはありませんでした。