未解決殺人事件です。高齢の女性が自宅で殴られ殺害された「浜田市黒川町女性殺人事件」。犯人の手がかりの無いまま19年を迎えます。現場には血の付いたアイロンや靴の跡も残されていましたが、犯人はまだ捕まっていません。


救急隊員は(当時)

「出血はかなりの量が認められましたが呼吸は認められて、痛み刺激にわずかに反応。あとは自分で苦しがられて手足を動かす動作は認められました」

消防が駆け付けたとき、被害者には、まだ息がありました。

事件が起きたのは2004年2月5日の正午前のこと。


島根県浜田市黒川町に住む岡村登喜子さん(77)が自宅の1階の居間で頭から血を流して倒れているのを勤務先から忘れ物を取りに帰宅した長男が発見し、119番通報しました。

岡村さんは頭を数か所、鈍器のようなもので殴られていて病院に運ばれましたが、3日後に死亡しました。

救急隊員は(当時)

「自分で苦しがられて手足を動かす動作は認められました。お話しできる状態ではありませんでした」


室内を物色したような形跡もあり、物取りによる犯行ではないかと見られていましたが、財布や預金通帳は手付かずのまま残されていました。

岡村さんは長男と2人暮らし。現場には血の付いたアイロンや、花瓶を載せる木製の台があったほか家族以外の靴跡も残っていました。

しかし捜査は難航し、手掛かりが少ないまま事件から19年が経ちました。


3日、事件現場近くの通りでは、浜田警察署員らが情報提供を呼びかけるビラを配りました。

浜田警察署 西坂宣親刑 事課長

「どんな些細な情報でもいいので、心に何かひっかかっていることがあれば浜田署にお知らせください」


市役所にも、情報提供を求めるデジタル掲示板を設置。警察は、有力な目撃情報には100万円の謝礼金を支払うとしています。