鳥取県倉吉市の飲食店が提供した料理で、ウェルシュ菌による食中毒を引き起こしたとして、倉吉保健所はこの飲食店を22日から4日間の営業停止処分としました。

9月20日午後1時頃、患者の親族から「飲食店の利用者から複数の下痢症状を訴える方が出ている」と倉吉保健所に連絡がありました。

倉吉保健所によりますと、9月19日の午後11時頃~20日午前9時半頃、10~30代の男女19人が腹痛や下痢などの症状を訴えたということです。

調査の結果、倉吉市西倉吉町の飲食店が19日午後5時~午後8時50分に提供された料理を食べた122人のうち、19人に下痢や腹痛の症状があること、検便検査をした6人の便からウェルシュ菌が検出されたことなどから、倉吉保健所はこの飲食店の料理が原因のウェルシュ菌による食中毒と判断しました。

倉吉保健所は料理を提供した飲食店を9月22日から25日まで、4日間の営業停止処分としています。なお、この飲食店は21日から営業を自粛しているということです。

農林水産省によりますと、ウェルシュ菌は食べ物とともに人の腸に達し、腸で毒素を作り、食中毒を引き起こします。

芽胞を作るため、鍋などで加熱調理しても生き残り、食後6~18時間(平均10時間)で腹痛、下痢などをおこします。

芽胞とはウェルシュ菌を含む特定の菌がつくる、殻のような構造で、菌にとって悪い環境(高温など)になると、ウェルシュ菌は、芽胞を形成して生き残り、発育に適した環境になると、通常の菌の状態に戻り、再び増殖します。

芽胞は熱に強く、100℃の加熱でも生き残るため、通常の加熱調理だけでは、ウェルシュ菌を死滅させることは困難です。

ウェルシュ菌による食中毒は大量調理され、長時間室温に放置された食品が原因になることが多いため、倉吉保健所は予防方法として、加熱したものはなるべく早く食べるほか、調理済の食品を保管する場合は小分けにして速やかに冷却し、冷蔵庫で保管するよう呼びかけています。