長引く残暑とともに、生活に影響を及ぼし始めているのが水不足です。

記者 入江直樹
「ダムの壁にある目盛りより水面がはるか下になってます。異常事態を感じさせます」

鳥取県西部を流れる日野川流域では今月の降水量が過去10年間平均の26%に留まり、上流にある菅沢ダムは貯水率がきのう時点で14.5%。ダム湖の周りは乾いた土が広がり、水面がかなり下がってるのが分かります。

そして、そのまま下流を訪れると。

記者 入江直樹
「日野川河口の車尾堰です。水か流れてないので、歩いて向こうまで渡れそうですね」

今月12日の雨でいったん解除された取水制限でしたが、その3日後には再び10%で再開されていて、さらなる制限も視野に入って来ます。

国交省日野川河川事務所・有満命 事業対策官
「このまま雨が降らなければ近々取水制限を15%に上げなくちゃいけないのかなと。出来る範囲内で節水の方をお願いしたい」

国交省ではきのう時点で毎秒2.16トンあった車尾堰の流量があす朝にも1トンを切るようならその翌日から取水制限を15%に強化することになるとしています。

その日野川の下流、米子市の箕蚊屋平野にある農家を訪ねると。

巌生産組合 大森洋介さん
「このあたりは大豆転作でしっかり米を作ったところには水が行くようにしています」

大豆やコメなど105ヘクタールを
育てているこちらの農家。今年からドローンを導入し作業の省力化を図る取り組みを進めています。

毎年のようにこの時期の悩みの種となる「渇水」も地域の協力と工夫で乗り越えようとしています。

巌生産組合 大森洋介さん
「ここ水がずっと流れてきてさっきのとこは大豆、下は水稲、それでも水は足らないのであっちだけまだ青々してますよね」

コメほど水がいらない大豆の作付面積を年々増やし、コメも複数の品種を育てることで、もっとも水が必要となる時期をずらしています。

それでも、限られた農業用水をやりくりする苦労は絶えません。

巌生産組合 大森洋介さん
「(堰を)べた止めしてしまうと下に行かなくなってまた他の方にも迷惑もかかるので最悪これくらいでとどめている状態。(雨は)適度に降ってくれるのがいいですけど無いです水は」

毎年のように過去最高の暑さを記録する夏と水不足。限られた水を独占せずに地域で協力したり、作付けを変えたりと工夫で乗り切ろうと知恵を絞っています。