異例のルートで日本列島を横断した台風15号は12日午前、で熱帯日本海低気圧に変わりました。
山陰両県では被害もなく一安心で、農家にとっては恵みの雨になったようです。
12日、5時半の鳥取市。台風15号の接近に伴い、雨脚が強くなり始めたかと思いきや。
記者 中嶋理沙
「午前9時半の鳥取市です。上空は晴れ間に雲が浮かんでいて少し蒸し暑い朝となりました」
台風15号は12日午前、熱帯低気圧に変わり、交通への大きな影響もありませんでした。
JR利用客
「星見ようと思ってたんですけど、台風のせいで雲とか多くて全然見れなかったです」
「今から神戸に台風の影響は大丈夫ですよね」
記者 中嶋理沙
「正午ごろの鳥取市です。突然激しい雨が降り出しました」
その後も一時的に雨が強くなる時間帯はあったものの、午後2時過ぎまでの24時間降水量は鳥取県大山で61.5ミリ、島根県では安来市伯太で27ミリほどにとどまりました。
13日も熱帯低気圧の影響を受ける見込みで、雷を伴って雨脚の強まる恐れがありますので、海だけでなく山や川のレジャーに注意が必要です。
また、13日・新月の前後は大潮の時期にあたるため、満潮の時間帯と雨が重なると、低い土地での浸水や冠水にも注意が必要です。
その心配は12日も。
記者 中嶋理沙
「東郷池のほとりの公園では水位が上昇した影響で遊歩道が水に浸かり歩けなくなってしまっています」
池の水は小屋のすぐ下まできています。
鳥取県によると、東郷池では昼過ぎに避難指示の目安の一つとなる氾濫危険水位0.85メートルに達したとして警戒レベル4相当の「氾濫危険情報」が発表されました。
潮位の上昇と局地的な雨が重なったことが原因とみられています。避難指示は出されませんでしたが、県などは最新情報を確認するよう注意を呼びかけています。
諸遊農場 諸遊壌司 取締役会長
「30分ほどでも結構大きな雨だったので僕もほっとしているけど、大豆にしても稲にしてもほっとしている」
およそ1か月ぶりの恵みの雨となりました。
大豆やコメなど、あわせて70ヘクタールほどを育てている鳥取県大山町の農園。雨が降らないため深刻な渇水に頭を抱えていました。
諸遊農場 諸遊壌司 取締役会長
「もう芽が出てこなかった。(それはやっぱり乾きすぎて?)乾きすぎて」
こちらの大豆畑では、水分の不足で芽が出なかったり、生育不良になったりとその被害は甚大です。
それにしても普段なら、農家にとって台風は懸念材料のはず。しかし、今回ばかりは違うといいます。
諸遊農場 諸遊壌司 取締役会長
「23歳から農業してますから50何年、台風を待ったのは初めて。雨が欲しくてたまらなかった」
一方で、鳥取県は稲作を行う農家に対して今ある注意を呼び掛けています。
それが、稲が枯れたり倒れやすくなったりする「紋枯病」です。
県が先月下旬に行った調査によると長引く高温などの影響で、県内全域で紋枯病の発生が急増。今月7日におよそ20年ぶりとなる注意報を県内全域に発表しました。
県によると原因菌が高温と適度な湿度を好むため、これからの時期、特に注意が必要だということで、防除を徹底するよう呼び掛けています。
諸遊農場 諸遊壌司 取締役会長
「紋枯病はもちろん大変なことだが、(そもそも)実がつくかつかないかだから、水がないところは。昼も暑い夜も暑いとなると非常に困る、水もないし、大変ですわ」
待ち望んだ雨に、ひとまず安堵が広がりましたが今後も適度な雨が降ってくれるのか、稲が健康に育っていくのかなど農家にとっては気の抜けない日々が続きます。















