島根県益田市の県芸術文化センターグラントワ内にあるいわみ芸術劇場で、一部の利用料金が条例の上限額を超えていたことが分かりました。

17日に県と指定管理者の公益財団法人しまね文化振興財団が会見して明らかにしました。誤っていたのは小ホールと小ホール中楽屋の利用料金の一部で、2005年の開館当初からと見られます。

財団が県条例に基づいて利用料金を算定する際に、切り捨てるべき端数を四捨五入するなどしたため一部が条例に定められた範囲を超えてしまったということです。

資料が残っている2012年4月以降で195団体の641件、合計5万2590円を多く徴収していました。1件当たりでは10円から最大で550円で、これらの利用者には返金のためすでに通知を発送しました。

去年10月に国の会計検査で指摘され、財団が再計算して誤りが分かりました。今後は複数の部署や担当者でチェックするなどして再発防止に努めるとしています。