島根県松江市で新型コロナウイルスの感染者が急増していることについて、20日、丸山達也知事は松江市の対応を批判しました。
島根県 丸山達也知事
「3分の1の人口比の松江市が、感染者全体の6割ということでありますから、松江市問題になってるという認識。」
新型コロナウイルスの感染者は、6歳以下と12歳以下が大きく増えていて、
小学校の児童から各家庭へと感染が広まっている状況がうかがえます。
島根県は、こうした状況が松江市の急増の背景にあると分析していて、島根県の丸山知事は20日、松江市を名指しで批判しました。
島根県 丸山達也知事
「島根県知事としては、松江市内についてはお手上げの状況ですよ。ハリーポッターみたいに、くるっと回すときゅっと収まるみたいな魔法の杖をお持ちなのか。」
島根県は18日、松江市に対して小学校を1週間程度休校するよう提案しましたが、松江市は受け入れなかったといいます。
島根県 丸山達也知事
「学校という場所で家庭間の接触を一定抑えることで、家庭で生じてしまった感染を家庭内で留める。」
短期間休校することで感染の連鎖を断ち切り、拡大を防げると見ている丸山知事。
皮肉も交えながら松江市を厳しく批判しました。
島根県 丸山達也知事
「危機感を持って具体的な分析をした上で、具体的な提案をする所までは致しましたけども、松江市さんにおいて採用されるに至っていないと。私はこの数字だと、枕を高くして寝れませんけど。」
丸山知事の批判を受けた松江市。
21日に新型コロナ対策本部会議を開き、感染拡大防止策を明らかにしました。
丸山知事が指摘していた休校については、校区によって感染状況は異なっているとしたうえで、学びを止めないという観点から市内全体での一斉休校ではなく、小学校区、中学校区を基本としたエリア単位での一斉休校ルールを導入するとしました。

松江市 上定昭仁市長
「丸山知事からの一斉休校後の要請を受けたうえで庁内でも検討した。そのタイミング、そして、感染拡大する中で丸山知事からも要請があり、我々も継続的な対策として一段踏み込んだものの必要性を感じていた。」
感染拡大防止策をめぐる知事と市長の不協和音、
この溝は埋まるのでしょうか。