法務省は自殺ではないとみている


結局、広島高裁松江支部は控訴を棄却。最高裁も弁護側の上告を棄却し2017年に死刑が確定しました。

上田死刑囚に何が起きたのか…

法務省によりますと、14日午後4時過ぎ、収容先の広島拘置所の居室で食べ物をのどに詰まらせむせた後、倒れたということです。


職員が口から食べ物を取り除くなどしたものの意識がなく、救急車で外部の病院に搬送されましたが、およそ2時間後、死亡が確認されました。死因は窒息でした。

遺書などは見つかっていないということで、法務省は、自殺ではなくのどに食べ物を詰まらせたことが原因とみています。


被害者のひとり、圓山秀樹さんの次男は取材に対し、次のようにコメントしました。

「どう受け止めていいかわからずなんとも言えない。事件から長い時間が経ったが最後はあっけない気もする。裁判では反省の言葉はなかったが本人は反省していたのだろうか。毎日父の仏壇に線香をあげているので上田死刑囚が死亡したことを報告しようと思う」

また、一審で裁判員を務めた男性はBSSの取材に対し、「刑の執行ではないので、コメントのしようがないです」と複雑な心境を語りました。

上田死刑囚と以前同じ職場だった女性は、次のように話しています。

元同僚の女性

「悪い思い出は無くて、なんで事件を起こしたのかなっていうような感じで…とにかくお金をパッパパッパ使ってくれました。詐欺のお金だったと後で分かりましたが、その時は分からなかったです。どうしているかなと思っていたけど、どういう状態だろうと、もうおられないというのは悲しいです」